矢野正善氏 プロフィールについて
矢野正善氏は1935年大阪府生まれ、現在は奈良県宇陀市に居住。
奈良の風景や仏像の写真で著名な写真家入江泰吉の内弟子となり、その後フリーの料理写真家になる。
茶道の書籍「淡交」を始め、全国、特に関西の一流料亭の写真をほとんど手がけた。
撮影技術もさることながら、料理、茶道、古美術に関しての造詣も深く、料理写真を芸術的領域まで高めた第一人者として高い評価を得た。
若い頃より、カエデの研究にも熱心に取り組み、40代より、茶花の栽培を開始、その後はカエデの庭を奈良市に作り、「玩槭庭」と命名し公開していた。
その後写真家を引退し、平成18年に奈良県菟田野町(現宇陀市)のカエデによる町興し事業にカエデ専門家として招かれ、蒐集した 3,000本にも及ぶもみじの木、貴重な書籍等を町に寄贈し、「WORLD MAPLE PARK ひらら」となった。
日本のかえで研究の第一人者として世界中で著名で、日本に数名しかいない世界メープルソサエティ(The Maple Society)の会員である。
「ひらら」でカエデの栽培、管理指導者されるなど精力的に活動を続けていたが、2023年8月22日に惜しまれつつ逝去された。