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現在、休館中です。

学校関係の皆様へ

  • 幼児・小学生・中学生・高校生は無料です。
    遠足や課外学習等でご活用下さい。
  • 持参していただいた弁当や飲み物を飲食する場所もあります。
  • 雨天の場合の飲食場所は里山ビジターセンター敷地内に古代館という施設があります。
    古代館については、下記のホームページをご覧いただくか、電話にてお問い合わせください。
    ホームページ→こちら TEL:0250-22-6911
  • 尚、誠に恐縮ですが、引率の先生方は下見を含め通常料金でご入館いただきます。

学校・教育機関との連携

 当記念館は中野家の邸宅であった明治期の建造物および広壮な庭園と、当時日本有数の美術品コレクターとしても知られた中野家収集の美術品を公開・展覧しています。
 併せて石油王と呼ばれた中野貫一、忠太郎親子の心血を注いだ石油事業の足跡と、江戸時代から近代に及ぶ貴重な石油関連資料の保存・展示を行っており、これは我国では他に例を見ない当記念館の大きな特色となっています。
 このような性格を持つ当記念館の教育的利用・効果としては、地理・歴史の教科や総合学習などで、例えば「近現代社会は石油なしでは成り立たない」、「えー、こんなものも石油から出来ているの?」、「地下や海底深くからどうやって石油を掘り出すの?」、「日本の近代的石油産業勃興と新津油田」、「中野家に見る近代石油事業の栄光と苦闘の足跡」、「資本主義草創期の実業家中野貫一の国際認識」、「資本主義草創期実業家の趣味と美意識」、「メセナとしての中野貫一・忠太郎親子」というようなテーマで取り上げてご利用頂けたら、当記念館の公益財団法人としての存在意義や価値を発揮できるのではないかと考えております。
 中野貫一・忠太郎親子は単に企業家としてだけでなく、その築き上げた財産を数々の慈善事業や多額の寄付に投じ教育福祉、人材育成にも努めた慈善家でありました。また、文化活動にも深い理解があり、さまざまな分野に援助を行い今日のメセナの先駆的存在でもありました。贅を競う為ではなく、民間が行う失業対策の一つとして建築された本邸宅や庭園を歩いてみると、刻苦勉励・不撓不屈の精神で多くの困難を乗りこえて石油王と呼ばれるまでに成功した明治の実業家の、視野広く、公共精神に満ちたパワフルな息吹をきっと感じとって頂ける事でしょう。とりわけ、日本の未来を背負う若い方々に、このような剛毅な魂に触れ何らかの感想を持っていただけたとしたら、美術品展覧専門の美術館とは在り方を異にする当館存在の意義があるものと考えております。